ブログをご覧いただきありがとうございます。
僕は、株式投資歴20年で一応サイドFIREしています。
他の方のように何億円も勝っている訳ではないですが、相場歴だけは長いので、その経験の中で学んだことをブログに書いています。
よろしければ最後までお付き合いください。
前回は「株」について書きましたが、今日は「PER」について書いてみたいと思います。
PERってよく使われる指標なんですが、簡単なようで使うのは難しい指標です。
「PER」とは?
「PER」という言葉は、株の勉強をしていると頻繁に見かけます。
「PER」は、「Price Earnings Ratio」の略語(日本語では「株価収益率」)で、株価が割高か割安かを計る指標です。
具体的には、株価を1株あたりの利益で割ったもので、単位は「倍」です。
例えば、任天堂の今日の株価は9,248円でした。また、任天堂の今期の予想1株あたり利益は257.68円です。
ですので、任天堂のPERは(9,248円 ÷ 257.68円)で35.8倍になります。
では、このPER35.8倍という数字は何を意味するのでしょうか。
「1株あたり利益」は株主の利益と考えると、もし1株あたり利益が変わらなければ、35.8年で投資したお金を回収することができるということになります。
また、トヨタの今日のPERは12倍くらいです。ということは、投資したお金を12年で回収できることになります。
では、35.8年で回収できるのと、12年で回収できるのであればどちらを選びますか?
普通に考えると、12年で回収できる方がいいですよね。なので、PERが低い方が割安と言われます。
でも、12年で投資したお金が回収できると言われても、いまいちピンとこないと思います。
ですので、分かりやすくするためにPERの計算式を逆にしてみたいと思います。
先ほどの任天堂では
予想1株あたり利益 257.68円 ÷ 株価 9,248円 × 100(%) = 2.78%
となります。これは、「株式益利回り」と言われますが、要は利息で考えるとこれ位になるって感じです。
つまり、PER35.8倍は利息で考えると年2.78%くらいになります。
先ほどのトヨタでは、PER12倍は年8%を少し超えるくらいになります。
利息が2.78%と8%なら、8%の方がいいですよね?
なので、PERが低い方が利息が高くなると考えると分かりやすいと思います。
例えば
- PER5倍だと、20%
- PER10倍だと、10%
- PER20倍だと、5%
- PER40倍だと、2.5%
くらいの利息が付くと考えるとイメージしやすいです。
PER5倍だと、なんと年20%の利息が付くんです!すごいですよね。
PER40倍だと、2.5%なので、貯金よりはいいけどそんなにうれしくないよねってレベルになります。
ちなみに日経平均のPERは15倍前後で推移することが多いので、株式益利回りでいうと6%~7%くらいとなります。
PERは低い方が割安で、目安としては15倍くらいが標準となっています。
「PER」の見方
では、なぜPERは銘柄によって違うのか不思議に思いませんか?
PER5倍の会社とPER100倍の会社は何が違うのか?PERは低い方が割安というのであれば、みんなPER5倍の会社を買うと思いませんか?
簡単に言うと、PERの違いは、その会社に対する期待の違いです。
先ほど、「任天堂は、もし1株あたり利益が変わらなければ、35.8年で投資したお金を回収することができる」と書きました。
もし、任天堂の新型SWITCHがものすごく売れて、利益が3倍になったとしたらどうなるでしょう。そうすれば、投資した資金を回収するのも3分の1になりますので12年くらいで回収できてしまいますよね。
つまり、投資家は任天堂がこれからたくさん儲けると期待しているのです。だからPERが多少高くても、任天堂の株を買うのです。
逆にトヨタは、そんなに利益が増えていかないと投資家は考えているということです。まあ、トヨタというより「自動車産業があまり儲からないと考えられている」と言った方が正しいと思います。
そもそもPERは、業種によってだいたい決まってきます。
例えば「今後、AI (人工知能)は飛躍的に伸びるのでAI関連の会社は、業績が良くなる」と投資家が考えたとします。
そうすると、AI関連の会社を皆が買うので、AI関連の会社は全般的に買われてPERが高くなってしまいます。
逆に、「日本の自動車産業はテスラに負けるので、利益が減る」と皆が考えると自動車関連株は、買う人が少なくなるので株価が下がりPERは低くなります。
ですので、PERを見る時は、同業種で比べる必要があります。
トヨタのPERは、12倍くらいで低いと書きましたが、ホンダやマツダに比べれば高いです。つまり、自動車メーカーの中では、期待されています。
このように、業種によってPERは、「だいたいこれくらい」というのがあります。
分かりやすい例で言えば、メガバンク(三菱UFJ、三井住友FG、みずほFG)のPERや株価の動きを比べてみてください。
だいたい似たようなものであるのが分かると思います。
「PER」の使い方
「PERは低い方が割安だ」と書いてきました。
ですが、「単純にPERが低い株を買えば良い」とは言えません。ここが難しいところです。
PERが低いということは、投資家がその株を買いたくない理由があるということです。
買いたくない理由の例は、
- 今年は一時的に利益が増えているが、来年からは利益が減ると予想されている
- 不人気な業種
- 小型株で流動性がない(売買が活発でない)
- 財務状況が悪い
- 不祥事があった
など理由は様々です。
なので、同業種の株と比べて極端にPERが低い株は、落し穴がないかよく調べないと痛い目を見ることになってしまいます。
「PERは低い方が割安だが、低い株には罠があるかも」と言われると、どうやってPERを使ったらよいか分からなくなりますよね。
僕も、PERの使い方は人に教えられるほど分かっていませんが、色々な会社の検討をしていると自分なりの基準ができてきます。
ですので、最初は分からなくても色々な会社の業績とPERを見て、自分なりの基準を作るしかないと思います。
参考に僕のPERの基準を書いておきます。
- 成長率は低いが、安定的に今後も成長しそうな会社・・・PER12倍まで
- 配当目的の景気循環株(景気に左右されやすい株)・・・PER10倍まで
- 今後、かなり成長すると思われる会社・・・PER20倍まで
厳格に決めている訳ではありませんが、これくらいを目安にしています。
ちなみに、この基準で選ぶと買える株がかなり限られてしまうので、自分なりの基準を見つけてください。
上に書いた基準を見ると僕は、基本PER20倍を超える株を買わないということになります。
理由は、皆の期待が大きすぎるからです。もし、利益が大幅に増えると予想され、PERが50倍や100倍まで買われていた株が、予想に反して減益決算を出すと徹底的に売られることがあります。
期待が大きかった分、値下りが大きくなってしまいます。
反対にPERが低い株は、もともと期待されていないので、多少業績が悪くても下落幅は小さい傾向があります。
もし、時間があれば、業績の下方修正を出した株が、その後どのように動くかを観察してみてください。きっと参考になると思います。
最後に
PERについてはまだまだ書きたいことはありますが、長くなりすぎるので今回はここまでとさせていただきます。
あまり偉そうなことは言えませんが、もしこれから個別株投資を始めるのであれば、最初はPERが低めでゆっくりと株価が上昇しているような株を少しだけ買って、値動きに慣れるのが良いと思います。
僕は、自分なりの基準ができると四季報を見るのも楽しくなりました。
次回はPBRについて書きたいと思います。