【サイドFIRE実体験】株が暴落した時の対応は?恐怖に耐えれる?

僕は、50代前半でサイドFIREしました。

主に投資収益で生活している中、8月5日に日経平均が歴史的な大暴落をしました。

いつかFIREしたいけど、暴落がきたらどうしようと不安に思っている方もいると思います。また、FIREに向けて頑張っているけど暴落して不安な人も多いでしょう。

そこで、今回の大暴落で僕がどう感じて、どう対応したかを書いてみたいと思います。

ちなみに僕は投資歴20年くらいで、日本の高配当株などの個別株とアメリカのS&P500に連動するETFなどに投資していて、過去にリーマンショックで痛い目に会いました。

目次

資産状況

日経平均は、7月に42,000円を超えるまで上昇していましたが、1か月もしない間に一時32,000円を割り込むまで下げました。

僕の証券口座にある資産も、一時ピークから15%以上評価額が減り、特に8月5日は1日で500万円以上評価額が下がりました。

その後、8月9日現在で8月5日の暴落分はほぼ戻しましたが、ピークからはまだ下がったままの状況です。

暴落時の感情と対応

まず、日経平均が40,000円を超えたあたりで、配当狙いで買った株を一部だけ売却しました。理由は配当利回りがかなり低くなり、多少の増配があっても今の株価では魅力がなくなったからです。

ここで、現金比率が少しだけ高くなっていました。フルポジションと現金余力を持つのと、どちらが良いかという議論はありますが、僕は「フルポジションが正解だが、現金余力があった方が落ち着く」という考えです。

今思うと、この時はどの株もかなり高くなっていたのでもっと売っておけば良かったんですが、まさかこんな暴落がくるとは夢にも思っていませんでしたし、基本は長期投資なので安易に売ってしまうとリターンが下がるだけです。

そして日経平均が42,000円を超えた後、段々と下がり始めましたが8月1日までは特に様子を見ているだけでした。ここまでは通常の調整程度でしたし、日経平均は年初からかなり高い位置にいたので新規で株を購入する気にもなりませんでした。

翌日8月2日に日経平均は、2,000円を超える下げとなりました。ここで、いくつか下げすぎと思った高配当株を買いました。この時は、「結構下がったなぁ」程度であまり恐怖を感じることはありませんでした。

反省点は、そこまで恐怖を感じなかったのに安易に買ってしまったことです。どうせ買うなら、恐怖を感じるまで待てば良かったと思います。

引用元:https://finance.yahoo.co.jp/

そうして8月5日を迎えました。日経先物を見ても大きく下げて始まることは明らかだったので、朝からパソコンの前で何を買おうか考えていました。

朝の時点では、まだ年初より資産も増えていましたので、のんきに構えていました。

そして午前中は、日経平均が2,000円程度下がりましたが、下がりすぎと思う株を買って満足していました。「まぁこの辺が一旦の底かな」と安易に考えパソコンの前から離れ用事をしていました。

後場になり、雰囲気が一気に悪くなりました。どの銘柄も大きな売りが降ってきて、大型株でさえストップ安が続出しました。日経平均も‐4,000円という見たことがない数字が表示されています。こんな状況は記憶にありません。

ここで、かなり恐怖を感じました。今日だけで僕の証券会社にある資産は500万円以上下がっています。このままでは、今後の生活に支障が出るのではないかと想像してしまいます。

「これはどこまで下がるか分からないので、売れるものは売った方がいいのでは」と思いました。そして持っている銘柄をもう一度見直して売るべきかを考えましたが、結局どれも割安で売る気になりませんでした。

この時点で少し冷静になりました。

ちなみに、S&P500連動のETFなどインデックス系の投資については売るという選択肢は全くありませんでした。もし、S&P500やオルカンを積み立てている最中の人は、暴落は喜ぶところです。売るところではありません。

僕がこれまで何度か経験してきた暴落で、身を持って分かったことがあります。それは、ひどい恐怖で株を売ってしまいたくなった時には、僕以外の人も恐怖を感じて株を売っていることです。

そして、多くの人が恐怖で株を売らされた時は当面の底になることが多いです。

だから、今日か明日、遅くとも明後日には当面の底になると思い、監視していた銘柄のうち追証の投げが出ていると思われる銘柄を購入しましたが、明日以降に備え、少し現金余力は残しておきました。

追証の投げは、板に関係なく成行で売られます。誰かの悲鳴が聞こえるようでした。

そうして午後3時を過ぎてから、不安が押し寄せてきました。もし明日も大きく下がったらどうしようと。その夜は、遅くまで日経先物を見ていましたが、更なる暴落はなさそうだったのでひとまず安心して寝ました。

もし更なる暴落が来ていたら、多分買い増しはできずに残った現金余力を最後の希望に、ひたすら耐えていたと思います。

幸いにも次の日は、日経平均が3,000円を超える暴騰となったので、買いすぎた銘柄の一部を売却して現金余力を回復させました。今後、2番底が来たら余力で買い向かいたいと思います。

こう書くと、なんだか株取引が上手く自慢しているように見えるかもしれませんが、実際は昨年からの日経平均の上昇に全くついていけていません。

理由は、一部現金で持っていることと、グロース株(以前のマザーズ銘柄)を組み入れているからです。

グロース株は最近、まったく見向きもされずグロース指数はコロナショック並みに下がっています。個別に見ると割安に見える銘柄があっても全く上がらず、日経平均が下がったら仲良く下がる状況が続いています。

いつか上がって欲しいなぁ。

FIRE後の暴落の感想

8月5日の暴落は、下落幅・下落率ともに歴史的なものでした。

しかし、僕の感覚では、リーマンショックの時の方が絶望感が強かったです。リーマンショックでは、実際に経済もストップしてどこまで下がるか全く分かりませんでした。

それなのに今回、かなりの恐怖心を感じました。それはやはり、仕事を辞めたからだと思います。

正直、サイドFIREしてからの暴落は、思ったより堪えました。下がったところで生活費のために出金するのは想像したくありません。

それでも耐えられたのは、現金余力があったことと、当面の生活費は銀行に預けてあったからです。もし下落が続いても、相場が回復するまでは銀行にあるお金で生活するつもりだったので、耐えることができました。

もし、ここから2番底が来て日経平均が30,000円を大きく割ったとしても、多分耐えれると思います。

FIREについて書かれたネット記事などでは、生活費の25倍の資産があればFIREできるとありますが、実際は資産をすべて投資に回して暴落に耐えれる人は少ないと思います。

もし、FIREやサイドFIREをするのであれば、下落相場が来ても耐えれるように、数年分の生活費は別に用意して現金で持っておくことをお勧めします。

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