こんにちは。僕は、株式投資を20年間続けてきました。このブログでは、投資初心者の方には株式の長期投資をオススメしています。
実際ネットを見ると、S&P500指数やオルカンなどに連動するインデックス投資が人気ですが、
新NISAを始めるのにS&P500指数とオルカンって結局どっちを選んだらいいの?
と悩んでいませんか?
そんなお悩みに僕の意見を書いてみたいと思います。
S&P500指数とオルカンのどちらが優れているか
結論から言うと、「どちらでもいいが、慎重派の人はオルカン、積極派の人はS&P500指数」と思います。
ここで言う慎重派とは、「利益を上げることよりできるだけ大きく損しない」ことを重要視する人のことで、積極派とは、逆に「できるだけ利益を上げること」を重要視する人のことを指しています。
それでは、その理由を見ていきましょう。
S&P500指数とオルカンとは?
まず、S&P500指数とオルカンとは何かご存じですか?
S&P500指数とは
詳細を調べてみると
正式名称はStandard & Poor’s 500 Stock Index(S&P500種株価指数)で、読み方はエスアンドピー500。米国で時価総額の大きい主要500社が対象で、米国市場全体の相場の動きを表します。米指数算出会社のS&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが算出・公表しており、指数に連動する商品など幅広く活用されています。
引用元:https://www.nikkei.com/
なんとなく想像できますか?アメリカの何千社とある上場企業のうち、時価総額が大きい企業500社の株価を指数化したものです。
この500社だけでアメリカ企業の時価総額の80%くらいを占めていますので、実質アメリカ全体に投資するような感じです。
アップルやアマゾンといった世界をリードする企業群に投資することができるということになります。
オルカンとは
オルカンについて調べてみると、
オルカンは、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざすインデックスファンド(ベンチマークとなる特定の指標に連動した運用を目指す投資信託)です。
引用元:https://info.monex.co.jp/
となっています。
また、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスは、
先進国23か国、新興国24か国の大型株と中型株を対象とし、時価総額が大きい順に2,840銘柄で構成され、世界の株式市場の時価総額全体の約85%をカバーする株価指数です(2024年4月30日時点)。
国別内訳では米国が63.32%を占めています。組み入れ上位銘柄は、大多数が米国を代表するグローバル企業です。
引用元:https://www.nikkei-cnbc.co.jp/
となっています。
つまり、世界中の大きな企業に広く分散投資できることになります。
しかし、実質はアメリカの企業が6割を占めていますので、S&P500指数に近い動きとなります。
S&P500指数とオルカンの比較
では、S&P500指数とオルカンとの違いを見てみましょう。
まず下のチャートをご覧ください。
引用元:https://www.rakuten-sec.co.jp/
少し古いですが、S&P500指数とオルカン(全世界株式)は同じような動きをしていることが分かります。
このチャートを見るとS&P500指数が、継続的にオルカンを上回っていますので、「S&P500指数でいいんじゃないの?」と思いますよね。
実際、2008年のリーマンショック以降、アメリカ株は異常ともいえるペースで上昇を続けています。
リーマン・ショック 2008年9月15日に起きた米投資銀行リーマン・ブラザーズの経営破綻を機に、世界的な金融危機と不況に発展した現象のこと。巨大金融機関への救済措置がとられなかったことで市場参加者に不安が広がり、企業にお金が出回らなくなる信用収縮が深刻化した。生産活動や貿易の減少など実体経済に大きな下押し圧力がかかった。
引用元:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB159YE0V10C23A9000000/
しかし、今後も他の国々より上昇を続けるかは分かりません。
というのもS&P500指数は現在、かなり割高な水準かもしれません。それについては、以下の記事の中で書いていますので、よろしければご覧ください。
まとめ
現在のアメリカ株の上昇は、「AIバブルによるもの」という話もよく耳にします。
AIバブルとは、エヌビディアなどのAI(人工知能)関連の銘柄への過度な期待が株価を押し上げているというものです。
もし、AIバブルが崩壊した場合は、アメリカ株はかなりの暴落となるでしょう。
アメリカ株の暴落がくるかどうかは分かりませんが、暴落した場合は日本を含め他の国々の株価も、アメリカほどではないかもしれませんが下がることになるでしょう。
結論として、今までS&P500指数が大きく上昇してきたように、今後もアメリカの繁栄が続くと思うのであればS&P500指数に連動するものを買えば、その恩恵を受けられることになります。
逆に、AIバブルの崩壊も考えると、アメリカ一国にすべて賭けるのは怖いと思うのであれば、世界に広く分散されたオルカンを買えば、多少リスクを減らすことができると考えられます。
ただ、どちらにしろアメリカ次第というところは変わりませんので、好きな方を選べばいいと思います。
最後に、一つだけ僕の考えを聞いてください。
新NISAが始まり、S&P500指数やオルカンに連動する投資信託が人気となっています。「それが最適解で、10年や20年の長期で積み立てれば損しない」という風潮というか認識の人が増えた気がします。
しかし、それは今までの株式市場がそうであっただけで、今後もそうなるとは限りません。正直、今から積み立てて10年くらいなら損している可能性は、結構あると思っています。
今は、割高な水準であるかもしれないということを十分覚悟して、下落はチャンスと思い長期で投資を続けてください。
それでは、あなたが投資で成功することを願って。